車で行く四国遍路

9日目(4/10月曜)

5:40

ユースホテル新長谷寺から(四国中央市市街)

昨晩は何も見えなかったが、夜が明けたらこんな風景。

7:10Y.H新長谷寺を出発。出掛けに声をかけてみたが、返事がないので昨日言われた通りカギを開け、静かにおいとました。

市街地から山道に入ってしばらく走り、今度は大きく曲がって1車線しかない荒れた山道に入り、4kmほどのんびり走って三角寺駐車場に到着。

65番由霊山 慈尊院 三角寺さんかくじ高野山真言宗(十一面観世音菩薩)
愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
到着時刻: 7:55
走行距離: 1,576km
出発時刻: 8:22

車を降りて歩き出したら年配の女性が近寄ってきて「帰りはこの道で良かったですか?」と、いま来た方を指して尋ねてきた。聞けば、借りてきたレンタカーのナビが不調でやっとのことでここまで来たそうだ。
この後、雲辺寺でもこの女性とすれ違ったので順調に帰れたようだ。

本堂、大師堂
境内

これで愛媛県の霊場はすべてお参りが済み、次は香川県の雲辺寺。ここから31km先だ。

香川県 ~涅槃の道場~

最後の涅槃の道場、香川県に入る。遍路の旅もいよいよ終盤ということろだ。香川県には三好市の66番雲辺寺から結願の大窪寺まで23寺、距離にして約210kmある。

雲辺寺ヶ原の山砲監的所跡

日清戦争の後、陸軍の山砲射的訓練で砲弾の着弾地点を観測するために建てられたもの。

66番巨鼇山 千手院 雲辺寺うんぺんじ真言宗御室派(千手観世音菩薩)
徳島県三好市池田町白地ノロウチ763-2
到着時刻: 9:40
走行距離: 1,610km
出発時刻: 10:50

雲辺寺のある三好市は徳島県であるが、雲辺寺は四国遍路のなかでは讃岐(香川)の札所として扱われる。香川と愛媛の県境が通る四国山脈の稜線の近く、わずかに愛媛側に入った所にあって、標高911mは四国霊場の中で一番高い。

歩き遍路では焼山寺と並んで最も厳しいと言われる遍路道だ。だが、こちらにはロープウェイがあって、よほどでない限りロープウェイを利用する。

雲辺寺ロープウェイ(四国ケーブル
全長2,594m
高低差657m
所要時間約7分
山門

気温は 7℃。寒い!

本堂、大師堂
山門前広場

ロープウェイから見下ろすと、農業用のため池が空の明るさを反射して点々と見える。讃岐には14,000のため池があるという。

67番小松尾山 不動光院 大興寺だいこうじ真言宗善通寺派(薬師如来)
香川県三豊市山本町辻4209
到着時刻: 11:10
走行距離: 1,621km
出発時刻: 11:43

大興寺は、前に田畑が広がるのどかな小松尾山の麓にある。地元では小松尾寺で通っているそうだ。

仁王門
本堂、大師堂

訪れた時、たまたまこの寺の御本尊の60年ごとの御開帳の時とあって、運よく御本尊の薬師如来像が拝見できた。

境内
弘法大師お手植のカヤの木

寺の説明によると、樹齢1200年余り、弘法大師が四国修行のおりに種子を植えられたという。
香川の自然記念保存木に指定。

麦畑(香川県観音寺市)

こうした風景をこれまでうっかり田んぼと思っていたが、
このあたりは水が少ないので、
ほとんど麦畑。

68番七宝山 神恵院じんねいん真言宗大覚寺派(阿弥陀如来)
69番七宝山 観音寺かんのんじ真言宗大覚寺派(聖観音世音菩薩)
香川県観音寺市八幡町1-2-7
到着時刻: 12:14
走行距離: 1,633km
出発時刻: 12:55

68番神恵院と69番観音寺が同じ境内に同居する。その理由は、次のようである。

もともと68番札所は 琴弾ことひき 八幡宮にあった。当時、神宮寺(神社に附属して建てられた仏教寺院)であった神宮寺宝光院が明治の神仏分離令によって琴弾神社と神恵院に分離され、その神恵院が琴弾山の中腹にあるこの観音寺の境内に移されて現在の姿になった。
 

山門(山門を共有。柱に観音寺,神恵院の2つの札が掛けられている)
68番 神恵院
本堂前の構造物、本堂

一見、コンクリート造りのお堂のように見えるが、中に入って見上げると天井は一部にしかなく、本堂はその先にあって空の下だ。簡単に言えば、階段部分を囲った構造物だ。

大師堂

本堂の左手前。
右奥に本堂前の構造物が見える。

69番 観音寺
本堂、大師堂

聖観世音菩薩(聖観音)

13:10途中、琴弾八幡宮ことひきはちまんぐうに寄って参拝しようと思ったが、駐車場に入れて見渡すとどれだけ広いのか?
雨も降っているし、結局、一休みしただけでまた出発。この後、少し道に迷ってあっち行ったりこっち来たり。

70番七宝山 持宝院 本山寺もとやまじ高野山真言宗(馬頭観音)
香川県三豊市豊中町本山甲1445
到着時刻: 13:23
走行距離: 1,640km
出発時刻: 13:55

降ったり止んだりの天気だったが、この時、また一瞬ザーッと降ってきた。

山門
本堂(国宝)、大師堂

本山寺には明治43年に再建された五重塔がある。四国霊場に四つあるうちの一つだ。再建から100年以上経過し、老朽化が目立ってきて平成27年9月から「平成の大修復」が始まり、今は塔のまわりにカバーがかけられている。

本山寺の境内

馬頭観音
 

14:06香川県に入り、三豊市(高瀬駅付近)辺りまで来ると、さすがにうどん店があちこちに見える。

71番剣五山 千手院 弥谷寺いやだにじ真言宗善通寺派(千手観世音菩薩)
香川県三豊市三野町大字見乙70
到着時刻: 14:50
走行距離: 1,653km
出発時刻: 15:45

公園のような道の駅「ふれあいパークみの」の横を通って駐車場に入る。入口に「本堂581m」の石柱が立っている。

上り始めると俳句茶屋という簡単な食事ができそうな休憩所があり、その先に仁王門がある。

仁王門

仁王門を過ぎても延々と石段が続く。本堂まで540段あるとのこと。

弥谷寺は、険しい剣五山の斜面に点々とお堂を建て、その間を石段が混じる道で結んでいる。何通りか道があり、選び方次第で石段の数も違ってくる。

本坊(左の一段上)

本坊前の広場。

まだまだ。前を横切って先に進む。

大師堂前

大師堂の前まできました。(左上)

ここまで355段。

本堂へは、写真の右奥への道を進む。

本堂

この石段を上がると540段。

580mと、距離はさほどではないが、勾配のきつい斜面に積まれた石段を上り続けると足に相当ダメージがくる。車遍路で険しさ 1番、2番と言われるのも納得できる。

大師堂

靴を脱いで階段を上がる。

ここは、お堂に上がってお参りする。
中は入口の付近に納経所があり、中央に内陣があり、ぐるっと回った一番奥にお大師様が鎮座している。畳敷きなので座ってお参りする。

写真は遠慮した。

上りの石段はしんどいが、下りの石段は足を痛めやすい。油断せず、慎重に下る。

それから、この寺には古い霊山信仰があり、悪い霊に取りつかれたらこの寺でお祓いを受けると霊が落ちるという。そして、寺を下る時に決して振り返ってはならない。振り返ると、その霊がまた飛び乗って一緒に帰ってしまうと言う。

72番我拝師山 延命院 曼荼羅寺まんだらじ真言宗善通寺派(大日如来)
香川県善通寺市吉原町1380-1
到着時刻: 15:57
走行距離: 1,658km
出発時刻: 16:25
仁王門
本堂、大師堂
境内

気温は10℃。今日はずっとこんな天気で体も冷え、少し風邪気味になってきた。

73番我拝師山 求聞持院 出釈迦寺しゅっしゃかじ真言宗御室派(釈迦如来)
香川県善通寺市吉原町1091
到着時刻: 16:26
走行距離: 1,659km
出発時刻: 16:55

4時半を過ぎ、参拝客も1人2人居るだけ。もう、お寺の婦人がお賽銭をじゃらじゃら集め、献香台の灰を整え、灯明台のロウソクの燃えかすをがちゃがちゃ音をたてて落としている。

山門
本堂、大師堂
本日の宿泊
アパホテル・丸亀駅前 (香川県丸亀市大手町)
チェックイン料金走行距離
17:456,400円1,673km

食事は、ホテルのチェックインの際に聞いた「骨付鳥」発祥のお店「一鶴」に行った。実は、骨付鳥のことは前に丸亀のグルメとして放送されたのを見ていて、それは、是非!という感じだった。

店は丸亀駅から線路沿いに5分くらい歩いた所にあって、外見は目立たないが、店内は奥行きがあって思いのほか広く、明らかに今風のデザインで改装されていた。店員も若い子が多く、マニュアルに従って対応するようしつけられた感じだ。

お目当ての骨付鳥は、骨付きの鶏モモ肉に包丁を入れて、塩、胡椒、にんにくで味付けして焼いたものにキャベツを添えて出される。若者向けの味付けだ。

案内された席は、ガラス窓に向かって腰掛るお一人様用の席。窓の外にはわずかな庭とその先に塀が見える。サッサと食べて帰る。

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