車で行く四国遍路

初日(4/2日曜)

1:00荷物を積み、ナビもセットして準備は万端、いざスタート。
と、早速だが近くのドン・キホーテに寄って、車内の小物入れ用にバスケットを購入。

23号線、1号線、名阪国道を経由して奈良県へ。この時間帯は車が少ないので軽快。しばらく大和川に沿って一般道を走り、4時には大阪柏原市に入る。今日は日曜だが、7時を過ぎると車が多くなるはず。その前に大阪、神戸の混雑するところを通り抜けたい。

徳島県 ~発心の道場~

7:00垂水I.C から神戸淡路鳴門自動車道に入り、明石海峡大橋を通って淡路島に入る。

ここらでゆっくり休みたいところだが、道路脇に止めて休められる所がなかなか見つからない。やっとホームセンターの駐車場を見つけ、休憩。

島の東側を南下し、淡路島南I.Cから再び神戸淡路鳴門自動車道に入る。

9:00鳴門北I.Cを出て徳島県に入る。料金は2ヶ所合わせて1,470円(休日,ETC割引)。

ここ迄無理なく走ってほぼ予定通り。まずまずだ。距離は320km。予定(NAVITIME 調べ)より30km長かった。

さて、いよいよ四国を一周する八十八霊場の輪の中に入って約2週間の巡礼の旅が始まる。

徳島県には1番札所霊山寺から海部郡美波町の23番薬王寺まで23の霊場がある。距離にして205kmだ。

1番竺和山 一乗院 霊山寺りょうぜんじ高野真言宗(釈迦如来)
徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12
到着時刻: 10:05
走行距離: 340km
出発時刻: 10:30

車を駐車場に入れ、白衣を着、輪袈裟を掛け、山谷袋を肩に掛ける。姿形はこれで一人前。さあ始めるぞ、と気持ちを引き締めて境内へ向かう。今日は日曜日。天気もよく、大勢の人が駐車場や境内を歩いている。大体僕と同年代かそれ以上で、夫婦二人連れもけっこう多い。

山門の前で手を合わせ、「お願いします」と一礼して中へ入る。左に手水鉢があり、その先に多宝塔が見える。手を清め、先へ進む。

仁王門、境内から、多宝塔

本堂の前に行く。祀られているのは仏教の開祖 釈迦如来

参拝の手順を思い出しながらロウソク、線香を立て、納札を納め、お賽銭をあげて自分の素性と願意を伝え、それから邪魔にならないように脇に寄って読経。お経は、慣れるまでは開経偈、般若心経、御本尊真言、御大師様宝号、回向文だけにしよう。(結局、最後までこれで通してしまった。)

続いて、大師堂へ向かう。

大師堂

ここも本堂と同様にお参りする。ただし、大師堂では本堂で唱えた御本尊真言は唱えない。

正直なところ、作法に気を取られて読経に集中できてなかった。ともあれ、これで一つ参拝が終わったので写真を撮り、納経所へ向かう。

納経所は売店の中にあって、遍路用品などを求める客で賑わっていた。納経帳に御朱印と御墨書を頂き、御影札を一緒に受け取って300円払い、後にした。

これから10番までは数キロ間隔で続く。車なのであっという間だ。コンビニで一息入れ、2番札所極楽寺へ向う。

2番日照山 無量寿院 極楽寺ごくらくじ高野山真言宗(阿弥陀如来)
徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12
到着時刻: 10:45
走行距離: 341km
出発時刻: 11:08

山門をくぐリ、きれいに手入れされた庭の横を通って行くと石段が現れる。

仁王門、本堂へつづく石段

石段の上に本堂、大師堂がある。

四国霊場では、本堂や大師堂、納経所の場所をこんな人形が案内してくれる。

本堂、大師堂

霊山寺のあの賑わいはない。どこへ行ったのだろうか?

阿弥陀如来
西のはるか彼方かなたに極楽浄土の世界を作り、「南無阿弥陀仏」と唱えた人をすべて、死後その世界に導いてくれるという有難い如来で、信仰も厚い。
「南無阿弥陀仏」は ”阿弥陀仏(永遠の命と限りない智慧を持つ仏)を信じ、その力におすがりします" という意味。
お迎えは阿弥陀如来自ら雲に乗ってやって来るが、生前功徳を重ねた人のところにはその多寡に応じて最高25人の菩薩を引き連れ、音楽を奏で光り輝きながらやって来るという。

仏・仏像について

いろんな仏像が祀られているが、いったいどれだけあるのだろうか...

少し調べてみました。

まず、5つに分類されるそうです。

1.如来真実を会得し、悟りを開いた仏
2.菩薩悟りを求めて修行を続け、ほぼその域に達した者。救いを求める庶民に対し、如来に代わって教え救済する
3.明王怒りの表情で仏の道を諭す
4.天部インド・バラモン教出身の神々。仏教を守護する神として仏教に取り入れらたもの
5.その他

如来
真理の世界から来た人の意。

もとは仏教の開祖仏陀を敬意を込めて呼ぶ時の言葉(釈迦如来)だったが、後に釈迦の教えを発展させた大乗仏教の間で大日如来阿弥陀如来薬師如来毘盧遮那仏びるしゃなぶつ(釈迦の姿で現世に現れる)、多宝如来、五智如来、阿閃あしゅく如来、大通智勝だいつうちしょう如来などの多くの如来が生み出された。

信仰の対象としての仏像(釈迦像)は、釈迦自信が否定的だったせいか釈迦入滅後500年過ぎてようやく造られるようになった。特徴は、盛り上がった頭頂部と髪を小さな無数の渦巻き状に丸めた螺髪らほつ、薄い衣一枚で装飾や持ち物を持たない簡素な姿。

菩薩
悟りを求めて修行する人。

もとは修行中の釈迦を指す言葉であったが、如来と同様、大乗仏教で多くの菩薩が生み出された。

観世音菩薩弥勒菩薩文殊菩薩、地蔵菩薩、普賢菩薩、虚空蔵菩薩など。

観世音菩薩は、変化身といって救いを求める相手に応じてさまざまな姿で現れる。代表的なものに六観音と呼ばれるしょう観音十一面観音千手観音、如意輪観音、馬頭観音准胝じゅんてい観音がある。

菩薩の像も普通に仏像と呼んでいるが、本来は悟りを開いた如来と明王が仏像で、菩薩その他は「仏教像」を縮めたものである。

菩薩像の姿は前世の王子である釈迦をモデルにしているから、いたって華やかだ。髪は結ってまとめ(宝髻ほうけい)、きらびやかな装飾と手に何らかの持ち物を携えている。

明王
未だ仏教を頼りとしない民衆に対し、大日如来の命を受けて怒りの表情をもって、謂わば力づくで仏の道を諭す。大日如来の化身とも言われる。

不動明王愛染あいぜん明王、孔雀明王、降三世ごうざんぜ明王、大威徳だいいとく明王など。

明王の姿は一般的に怒りに満ちた形相で、髪を逆立て、火炎を背に武器を手に仁王立ちしている。法具や装飾品は身に付けず、法衣の袖が破れていたりする。

天部てんぶ
もとは古代インド・バラモン教の神であるが、仏や修行者あるいは仏法を守る守護神として仏教に取り入れられた神々。

天部の神々は神系と夜叉系とに分けられる。

神系には梵天ぼんてん帝釈天たいしゃくてん、弁財天、大黒天、吉祥天きっしょうてん 韋駄天いだてん摩利支天まりしてん、金剛力士、大自在天だいじざいてん毘紐天びちゅうてんなど、夜叉系には四天王(持国天じこくてん増長天ぞうちょうてん広目天こうもくてん多聞天たもんてん;多聞天は単独で現れるときは毘沙門天びしゃもんてんと呼ばれる)、十二神将じゅうにしんしょう鬼子母神きしもじん阿修羅あしゅらなどがある。

その他の仏像
実際に仏教界で活躍した高僧。

羅漢(阿羅漢。お釈迦様の弟子;16羅漢、500羅漢)、仏弟子(高い境地に達した弟子たち)、高僧(達磨だるま玄奘三蔵げんじょうさんぞう鑑真がんじん最澄さいちょう、空海、法然ほうねん親鸞しんらん道元どうげん日蓮にちれんなど。

3番亀光山 釈迦院 金泉寺こんせんじ高野山真言宗(釈迦如来)
徳島県板野郡板野町大寺字亀山下66
到着時刻: 11:18
走行距離: 344km
出発時刻: 11:45
山門

山門をくぐって少し行くと赤い欄干の小さな橋があり、そこを渡ると広い境内が見えてくる。正面に本堂、右手に大師堂がある。

本堂、大師堂

釈迦如来
仏教の開祖仏陀。紀元前5世紀に古代インド・釈迦族の王子(釈迦牟尼むに)として生まれる。本名はゴータマ・シッダールタ。

人はさまざまなことに悩み苦しんでいることを見知り、どうすればその苦しみから逃れられるかを追及しはじめる。そして、ついに「執着が苦しみを生む」という結論に至り、「世の物事に変わらないものはない(=無常)。その真実を受け止め、すべての執着を断ち、変わっていくものをあるがままに受け入れよ」と説いた。


4番札所へ向かう

4番大日寺まで7km。初日は大体こんな平らなところを走る。外は14℃、車の中はもう暑い。

ガラス越しに見ると、普段気がつかないが随分青みがかって見える。

4番黒巌山 遍照院 大日寺だいにちじ東寺真言宗(大日如来)
徳島県板野郡板野町黒谷字居内28番地
到着時刻: 11:58
走行距離: 351km
出発時刻: 12:28

山門から正面に本堂が見える。大師堂はその手前、右手にある。

本堂、大師堂

大日如来
宇宙そのものであり、宇宙を示す曼荼羅まんだらにも中央に描かれている。密教では最高の地位にあり、万物の根源であるから、他の如来、菩薩は大日如来から産れたとされる。

仏像は、古代インド王族をモデルに宝冠や豪華な装身具を身につけている。

空海は、入唐して伝法阿闍梨位の灌頂を受け、「この世の一切を遍く照らす最上の者」(=大日如来)を意味する遍照金剛(へんじょうこんごう)の灌頂名を与えられた。この名は後世、空海を尊崇するご宝号として唱えられるようになる。
5番無尽山 荘厳院 地蔵寺じそうじ真言宗御室派(延命地蔵)
徳島県板野郡板野町羅漢字林東5
到着時刻: 12:32
走行距離: 353km
出発時刻: 13:05

立派な方丈がまず目に入る。山門からそこに真っすぐ石畳が通っていて、境内の真ん中辺りにもう1つ、左右に石畳が交差している。左へ行くと本堂、右へ行くと大師堂。境内は広い。

本堂、大師堂
枝垂れ桜(山門近く)

開花宣言というところか...

今年はいつになく遅いようだ。

6番温泉山 瑠璃光院 安楽寺あんらくじ高野山真言宗(薬師如来)
徳島県板野郡上板町引野8
到着時刻: 13:40
走行距離: 358km
出発時刻: 14:10
仁王門

竜宮形式の山門。
二階部分は鐘楼で、鐘が吊り下げられている。通夜堂も兼ねているようだ。

門の左右に金剛力士像が安置されている。

金剛力士像

仁王門をくぐると正面に本堂、左手に多宝塔が見える。

仁王門から本堂を見る(写真左)。手前は前屋根。 多宝塔

大師堂は本堂の手前を右に曲がったところにある。

大師堂の写真が見当たらない。どうもシャッターを押した後で何かあったようで、他にも何枚か保存されなかったものがある。

安楽寺は、本堂も大師堂もお堂の中で読経できるようになっている。納経所も本堂の中にある。雨の日は助かるが、シンと静まり返り、たまたま女性と二人きりで読経することになってちょっと気まずかった。未熟者...

薬師如来
西方極楽浄土の阿弥陀如来に対し、東方瑠璃光浄土の教主とされる。瑠璃光はエメラルドなどの緑青色に輝く宝石で、夜明け前の東の空の澄み切った青さをイメージしている。

正式には薬師瑠璃光るりこう如来という。菩薩として修行中に12の大願を立て、その中の「一切の衆生の病を除く」から薬師の名前が付けられた。大医王,医王善逝ぜんぜいとも呼ばれることもある。日本では眼病などの治療に効験があると信じられて信仰が厚い。

薬師如来像は、他の如来像とは違って人々の病気や障害を治すために薬の入った壷(薬壷やっこ)を持っているものが多い。

駐車場
7番光明山 蓮華院 十楽寺じゅうらくじ高野山真言宗(阿弥陀如来)
徳島県阿波市土成町高尾字法教田58
到着時刻: 14:14
走行距離: 359km
出発時刻: 14:40

山門横の駐車場に車を停める。

山門

山門は6番安楽寺と同じ白壁造りの竜宮門。2階も鐘楼になっている。

右の白い大きい建物は十楽寺の「ホテル光明会館」。

本堂、大師堂

大師堂へは本堂の左を抜けて奥へ行く。

大師堂の屋根は四角錐の形をした宝形造ほうぎょうづくり。八十八霊場のほとんどがこの造りになっている。

8番普明山 真光院 熊谷寺くまだにじ高野山真言宗(千手観世音菩薩)
徳島県阿波市土成町土成字前田185
到着時刻: 14:50
走行距離: 363km
出発時刻: 15:25

熊谷寺の仁王門はかなり大きいと聞くが、車だと別の道で本堂近くまで来てしまい見られない。代りと言う訳ではないが、本堂手前にも大きな中門があってそれを通る。

本堂

中門から結構な石段を上って本堂にたどり着く。

大師堂

大師堂へは本堂左の石段を上る。

駐車場

枝垂れ桜がきれい。

9番正覚山 菩提院 法輪寺ほうりんじ高野山真言宗(涅槃釈迦如来)
徳島県阿波市土成町土成字田中198-2
到着時刻: 15:33
走行距離: 368km
出発時刻: 16:15

法輪寺は、周りを畑に囲まれた平坦なところにポツンと建っている。ほかの霊場が山や高台の上であったり家々に囲まれているのに対し、これだけ見通しの良い場所にあるのは珍しい。

山門
本堂、大師堂

次の切幡寺へ行く途中、遍路小屋がありました。

ヘンロ小屋

お遍路さんが自由に休憩・宿泊できる善意の小屋。
看板には「空海庵 第四十五号」「お遍路さん休憩所」「大切にお使い下さい」とある。

10番得度山 灌頂院 切幡寺きりはたじ高野山真言宗(千手観世音菩薩)
徳島県阿波市市場町切幡字観音129
到着時刻: 16:36
走行距離: 373km
出発時刻: 17:12

切幡寺が近づき、車1台がやっとの狭い道を通り抜けると間もなく山門。駐車場は山門の裏。軽い坂道を歩きだすと前方に石段と「是より333段」の道標。

仁王(山門)、境内まで延々と続く石段

最初は軽快に、途中からゆっくり、最後は手すりにつかまりながら何とかたどり着いた。

本堂、大師堂
帰り道

5時を過ぎて、今日はこれで打ち止め。

初日にしてはトラブルもなく、順調に回れたと思う。この調子で行けば予定より早く帰れそう。

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18:30スマホで探したスーパー銭湯「吉野川温泉」で入浴。

というのは、お昼にスマホで宿を探してみたがコレといった宿が見つからず、参拝を進めるうちに時間がたって何となく宿探しをあきらめてしまった。

そんな訳で車中泊と決め、取りあえずお風呂に入って今日一日の疲れを取る。

本日の宿泊
車中泊 (阿波市土成町吉田原田)
チェックイン料金走行距離
408km

車中泊と言えど、どこでも良い訳ではない。安全で、静かで、近所の人に迷惑がかからず、そして不審がられない所... 
ということで、近くの道の駅の様子を見に行こうとした。が、なんだか寂しい山道を上がり始めたので、これも止め、結局、戻ってコインランドリーの駐車場をお借りした。

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