車で行く四国遍路

4日目(4/5水曜)

7:35今朝はカー・ナビの目的地を6件まとめて登録してみた。5つは”中継地”だ。これで少しは楽になるかも。

26番龍頭山 光明院 金剛頂寺こんごうちょうじ真言宗豊山派(薬師如来)
高知県室戸市室戸町元乙523
到着時刻: 7:47
走行距離: 705km
出発時刻: 8:15
山門

駐車場からここまで、厄坂という男坂、女坂と書かれた60段ほどの石段を上がってきた。山門の先にもまだ少し石段が見える。随分多いように思えるが、四国霊場にはこれぐらいの石段が当たり前のようにある。

上にあがってみると随分広い。寺領1万坪はあるという。全盛のころは今の室戸市全域にわたるほどの広さがあったという。この辺りでは親しみを込めて西寺にしでらと呼んでいる。東寺ひがしでら は室戸岬の最御崎寺

本堂、大師堂

創建は807年、平城天皇の勅願により空海が薬師如来を刻んで祀る。

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神峯寺に近づくと、また狭く曲がりくねった道になる。

27番竹林山 地蔵院 神峯寺こうのみねじ真言宗豊山派(十一面観世音菩薩)
高知県安芸郡安田町唐浜2594
到着時刻: 9:25
走行距離: 738km
出発時刻: 10:10
山門

駐車場に車を停め、左の石段を行く。400mほど、かなりきつい坂道だ。
右の石段は、神峯神社へ続く。

本堂、大師堂

境内はジャリが敷き詰められ、明るく開放的だ。神峯寺は、明治以前は神峯神社の境内にあったが、明治の神仏分離で廃寺となり、明治中期に新たに今の場所に再建された。

起源は意外と古く、3世紀の前半に神功皇后が新羅征討を祈願して創建した神社に、730年、聖武天皇の命を受けて行基が十一面観世音菩薩を納めて神仏合祀し開創された。

庭(本堂はこの上)、入口付近

庭がよく手入れされている。上の本堂に続く斜面には石が積み上げられたように配置され、間に植木が植えられ、素晴らしい景観になっている。

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11:05赤野自転車休憩所(安芸市)で10分休憩。

砂浜がこれから行く方へずっと続いている。
桂浜は30km先。見えているのだろうか?

大日寺まで40kmあった。1時間半ほど走ったが、道中は楽で気が休まった。

28番法界山 高照院 大日寺だいにちじ真言宗智山派( 大日如来)
高知県香南市野市町母代寺476-1
到着時刻: 11:33
走行距離: 778km
出発時刻: 12:00

山門
本堂、大師堂

参拝の後、今晩の宿泊を「ホテル土佐路たかす」に予約した。

29番摩尼山 宝蔵院 国分寺こくぶんじ真言宗智山派(千手観世音菩薩)
高知県南国市国分546
到着時刻: 12:32
走行距離: 789km
出発時刻: 13:10

国分寺は全国に50寺ほどあるが、この四国霊場にも3ヶ寺あり、その一つがここだ。

国分寺は平安時代の741年。この頃、皇位継承に絡んだ不可解な事件が続いて起こったり、あるいは疫病で大勢の人が死んだりして祟りではないかと騒ぎがはじまり、異様な雰囲気になった。そこで、聖武天皇はこうした世情不安を鎮めるため、中国の制度を模した国分寺の建立を全国60余りの国々に命じた。

国分寺
時は奈良時代中期の741年。この頃皇位継承に絡んで不可解な事件が続いて起こり、また疫病で多数の死者が出るなどと不幸が重なり、市中では何かの祟りだと噂が飛び交い騒然となった。

そこで、聖武天皇は仏教の力を借りて国家の守護・安定を図ろうと中国の制度を模した国分寺の建立を諸国に命じた。官寺である。これにより約70寺の国分寺が建立された。正式には僧寺(金光明四天王護国之寺)と尼寺(法華滅罪之寺)の対であるが、一般的には僧寺をいう。総本山は、国分寺が奈良の東大寺、総国分尼寺が法華寺である。

山門
本堂、大師堂
庭、シャクヤク

30番百々山 東明院 善楽寺ぜんらくじ真言宗豊山派(阿弥陀如来)
高知県高知市一宮しなね2丁目23-11
到着時刻: 13:35
走行距離: 800km
出発時刻: 13:55

直前まで来て迷うような道でもないのに迷ってしまった。

本堂、大師堂
31番五台山 金色院 竹林寺ちくりんじ真言宗智山派(文殊菩薩)
高知県高知市五台山3577
到着時刻: 14:20
走行距離: 808km
出発時刻: 15:30

都会的な街中の高台の上にある大きなお寺だ。ちょうど門前あたりで大きな道路工事が行なわれて、交通整理の人に一番奥の高い駐車場の方へ案内された。
高知きっての名刹であり、人気があって遍路さんの他、一般参拝客や散歩される方などが大勢訪れていた。

山門

山門をくぐると暫く両側に苔むした庭が続く。

本堂、大師堂
境内、五重塔

五重塔は、四国霊場に四つあるうちの一つ。

国の名勝指定を受けた庭園

竹林寺は、天皇に即位したばかりの聖武天皇が724年に行基に命じて造らせたといわれる。おりしも世情不安な時で、それを憂い、仏教に頼って鎮めようとた考えた天皇が中国・五台山の寺に似せて造らせた。
御本尊の文殊菩薩像は行基の作と伝えられ、現存する文殊五尊像の中で最古の作であり日本三文殊のひとつに数えらる。四国霊場のなかではこの竹林寺だけである。

この庭園は、1318年というから724年に竹林寺が建立されてからかなり後になるが、ここを訪れた禅の高僧・夢窓国師むそうこくしによって作られたと伝えられる。

文殊菩薩
「三人寄れば文殊の知恵」と親しまれる智慧をつかさどる仏。ここでいう智慧は単なる物知りという知恵ではなく、悟りを開くために必要な本質を見極める力を意味する。その力を持ちながらなお菩薩にとどまっているのは、悟りを開こうとする人に知恵を授け、手助けするためである。
文殊菩薩像の造形はほぼ決まっていて、獅子の背の蓮華座に結跏趺坐し、右手に智慧を象徴する宝剣を持ち、左手に経典を乗せた青蓮華を持つ。

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禅師峰寺へは山の手前、麓から歩き遍路の道と分かれ、歩き遍路道にある仁王門は通らない。

車が通れる生活道を行くと、鉄骨で造られた櫓が横に見えた。津波のときの津波避難所だろう。高くそびえ立っている

32番八葉山 求聞持院 禅師峰寺ぜんじぶじ真言宗豊山派(十一面観世音菩薩)
高知県南国市十市3084
到着時刻: 15:36
走行距離: 817km
出発時刻: 16:33
頂上はそこ

駐車場から急な坂を上が入る。

この辺りは脇に筋模様が入った大きな岩が壁のようになっている。

駐車場で数人見たが、境内にはもう参拝者はいない。寺のお婆さんが早々にロウソクを片づけている。「午後4時30分以後はローソク・線香の使用を禁止」と張り紙がしてあった。

本堂、大師堂
駐車場から

今にも雨が降ってきそうな空模様。

はるか向こうに土佐湾がうっすら見える。

中央の道は禅師峰寺の下を通って桂浜の方へ伸びている。

車の中が散らかってきたので、駐車場を出る前に荷物の整理や明日の線香・お賽銭の補充をした。

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本日の宿泊
ホテル土佐路 たかす ( 高知県高知市高須)
チェックイン料金走行距離
17:005,100円826km

18:15夕食は「居酒屋けんちゃん」。

ホテルで着替え、まだ早かったので散歩がてら食事に出かけた。「けんちゃん」は静かな住宅街の中で見つけた。初めはお店とは思わず通り過ぎるところだったが、男が玄関先でクーラーボックスから魚を取り出しているのが見え、ちょっと立ち止まり眺めていたら、そこが居酒屋だと気が付いた。

カウンターの奥で一人ビールを飲んでいる男に話しかけてみた。常連のようで、僕が遍路の途中だと話すと他のお客達に大声でそう話し出した。彼は僕と同年代のようで、週に1度は自転車で竹林寺に行っていると言う。
高知で坂本龍馬の評判はどうか?と聞いてみたら、どちらかと言えば「アンパンマン」の作者であるやなせたかしや、ジョン万次郎のほうが話題になる、と意外なことを言う。

「けんちゃんは」若い美人姉妹がやっている。2人とも真面目にてきぱき動き、それで家庭的な雰囲気のお店になっている。男の話では、10年続けたけんちゃんがお店を閉めると言いだした時に、客の皆が当時お手伝いしていたこの姉妹に店を継ぐよう勧めたらしい。当のけんちゃんも客に交じって来ていた。

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