車で行く四国遍路

5日目(4/6木曜)

7:20朝から小雨が降っている。この旅行に出る前に予報を調べて雨になるだろうと覚悟はしていたものの、それでも予報が外れて晴れたらと期待もすこしあったが願い叶わず。雨は苦手... ビジネスホテル土佐路・たかすを出発。

34番本尾山 朱雀院 種間寺たねまじ真言宗豊山派(薬師如来)
高知県高知市春野町秋山72
到着時刻: 8:18
走行距離: 843km
出発時刻: 8:40

33番のはずがNAVIの通り走ったら34番種間寺に来てしまった。

朝、NAVIに今日の目的地をまとめて登録し、33番、34番の順になっているのは確認してあった。

原因を考えると、雨具を準備しておこうと交差点の角に見えた建物の庇の下に車を入れてエンジンを切ったが、偶然にも、ちょうどそこが33番雪蹊寺に行き、戻ってきた時に交差する地点であったため、再起動で雪蹊寺のルートが消えてしまったのではないだろうか。

本堂、大師堂
境内(本堂)

本堂の左に子安観音像が祀られ、周りに底のぬけた柄杓ひしゃくがたくさん掛けられている。

妊婦さんが持ってくるもので、お寺さんが底をぬいて祈祷すると赤ちゃんの通りがよくなって、安産になるというらしい。

33番高福山 雪蹊寺せっけいじ臨済宗妙心寺派(薬師如来)
高知県高知市長浜857-3
到着時刻: 9:00
走行距離: 853km
出発時刻: 9:20

思わぬ34番種間寺からの逆打ちとなってしまった。この行き違いで約15km余分に走らされた。

本堂、大師堂
35番醫王山 鏡池院 清滝寺きよたきじ真言宗豊山派(厄除薬師如来)
高知県土佐市高岡町丁568-1
到着時刻: 10:02
走行距離: 870km
出発時刻: 10:32

清滝寺に近づくと勾配がきつくなって道幅も細くなり、見通しが悪く、いつ対向車が来るかとスリル満点。

車は旧遍路道と分かれて別の道を走るため、山門には出会えない。直接、境内に入り駐車する。

本堂、大師堂
境内

納経所が分からずウロウロした。他にいたの2人の遍路さんも同じように行ったり来たりしていたが、後で見つけたと教えてもらった。ほかにも、写真撮影不可だとか、何となく不親切な印象を受けた。

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10:45打ち戻りになった道を数km走って国道56号に合流した頃、雲が切れだして久しぶりに明るい日差しの中を走ることができた。

11:05宇佐大橋を渡って横浪半島に渡る。もうじき青龍寺。先ほどからまた雨が一段と強く降ってきた。小降りになってくれるのを期待して海辺の色見崎パーキングで一休み。

10分ほど海を眺め、あきらめて出発。

36番独鈷山 伊舎那院 青龍寺しょうりゅうじ真言宗豊山派(波切不動明王)
高知県土佐市宇佐町竜163
到着時刻: 11:20
走行距離: 886km
出発時刻: 11:43

山に裾に沿って走り、駐車場に着く頃には雨もだいぶ小ぶりになってきた。

山門

本堂まで170段の石段が続く。

本堂、大師堂
境内、薬師堂

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12:00帷子崎かたびらざき展望台駐車場で休憩。
明徳義塾堂ノ浦キャンパスの前を通って少し行った先にある。

明徳義塾といえば高校野球で有名であるが、青龍寺の近くにも校舎(竜キャンパス)があって、20年前にはそこに朝青龍 明徳あさしょうりゅう あきのりが相撲留学していて、青龍寺の石段で体を鍛えていたという話だ。

帷子崎展望台駐車場の眺望

外気温18℃。

この付近に民家など無さそうなのに、猫がのんびり休んでいる。

12:25ここは須崎市押岡。雨だから歩き遍路さんはめったにいないが、その中をひたすら歩くお遍路さんを久しぶりに見た(ヘッダーの写真)。

それを見ると何だか頭が下がる思いがするが、ふと、きのう居酒屋けんちゃんで「今年は3月に雨が降らず、明日、久しぶりの雨になりそうだ」とお客が話していたことを思い出した。

37番藤井山 五智院 岩本寺いわもとじ阿弥陀如来ほか(行基菩薩)
高知県高岡郡四万十町茂串町3-13
到着時刻: 13:35
走行距離: 946km
出発時刻: 14:05
山門
本堂、大師堂
境内

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これから38番金剛福寺まで94km。四国遍路のなかで最も距離が長い。

岩本寺を出て山間の道を走っているとものすごいすごい雨が降ってきた。先ほど岩本寺で納経所の婦人が、せっかく桜が咲いたのにこの雨で散ってしまうのではないかと心配していたが...

14:48「道の駅なぶら土佐佐賀」で休憩がてらうどんを食べる。

道の駅なぶら土佐佐賀

相変わらず強い雨。山の上の方はガスがかかってまったく見えない。

20分休憩して出発。

15:25”清流四万十川”を渡る。折からの雨で茶色い水が大量に集まり、波を立てて荒々しく流れている。この旅を計画していた時には四万十川の清流を見ようと思っていたので残念。

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16:14土佐清水港から暫く、両側に小木が並ぶ山の中のような道を、折からの雨風で飛ばされた木の葉や小枝を巻き上げながら走る。

もうすぐ金剛福寺(土佐清水市足摺岬)

この頃には雨や風がおさまり、町は静まり返っている。

38番蹉跎山 補陀洛院 金剛福寺こんごうふくじ真言宗豊山派(三面千手観世音菩薩)
高知県土佐清水市足摺岬214-1
到着時刻: 16:20
走行距離: 1,037km
出発時刻: 16:54
山門
本堂、大師堂
石が並ぶ庭
足摺岬

足摺岬灯台は金剛福寺のすぐ近くだ。門の前の道を東に100mほど行くと観光案内所があり、そこから遊歩道を50m行くと展望台がある。ここが四国でほぼ最南端の位置である。

足摺岬灯台(展望台から)、ジョン万次郎像

ジョン万次郎(中浜万次郎)
足摺岬出身。早くに父を亡くし、漁に出て家計を助けていたが14歳のときに遭難し、通りかかったアメリカの捕鯨船に救われアメリカに渡る。そこで10年間学問に没頭し、1851年に帰国してからは幅広い国際知識と英語力とかわれて幕府直参となって開国に向けて大役を果たしたほか、開成学校(今の東京大学)の教授などを務めた。

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次の延光寺まで74km。途中にある宿毛のホテルに予約を入れ、また同じ山道を走って戻る。

17:30山を下りて、土佐清水港で一休み。車の横にはね上げた落ち葉がびっしりこびり付いていた。

土佐清水港(鹿島公園付近)、土佐清水の街並
本日の宿泊
ビジネスホテル 上村 (宿毛市幸町)
チェックイン料金走行距離
18:504,000円1,095km

宿毛に入った頃からまたものすごい雨になった。夕食は、ホテルの筋向いにあった「居酒屋かしん」へ行った。

店内はまだ新しく清潔だった。メニューは魚料理が中心。聞きなれない名前のものもいくつかあった。どんなものか尋ねてみたが、イメージできなかったのでそれ以上聞いてみるのはやめた。

レジで料金を支払うと、そのきれいな姉さんから「お遍路ですか?」と話しかけられ、暫く話をすることになった。僕は気付かなかったが、実は、先ほど帰ったお客というのが遍路の最中に具合が悪くなった父に会いに来た母子で、これから連れて戻るところだと言う。それから、自分自身も20年前に全部ではないけれど遍路したことがある、と思い出をいくつか話してくれた。学生時代のことだろうか。落ち着いた話しぶりで、聞いているうちに何となくほっとした気分になった。

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