車で行く四国遍路

7日目(4/8土曜)

7:20松山ニューグランドホテルを出発。小雨がパラついている。これで3日連続の雨になる。

行程表を見ると、今日の予定の8寺は松山市内にあって、時間はたいしてかからない。道後温泉もメモにあるから、今日はゆっくり行くつもりだ。

46番医王山 養珠院 浄瑠璃寺じょうるりじ真言宗豊山派(薬師如来)
愛媛県松山市浄瑠璃町282
到着時刻: 8:23
走行距離: 1,353km
出発時刻: 8:55
山門

人の気配がない。

本堂、大師堂
47番熊野山 妙見院 八坂寺やさかじ真言宗醍醐派(阿弥陀如来)
愛媛県松山市浄瑠璃町八坂773
到着時刻: 9:00
走行距離: 1,354km
出発時刻: 9:20
山門、境内
本堂、大師堂

この八坂寺では「極楽往生通行手形」というものが頂けるとのこと。これを閻魔大王に見せて「十善戒の教えを守って正しく生きてきました」と言えば極楽浄土に往生できるというから有難いものだ。

十善戒
不殺生(ふせっしょう)むやみに生き物を傷つけない
不偸盗(ふちゅうとう)ものを盗まない
不邪淫(ふじゃいん)男女の道を乱さない
不妄語(ふもうご)うそをつかない
不綺語(ふきご)無意味なおしゃべりをしない
不悪口(ふあっく)乱暴なことばを使わない
不両舌(ふりょうぜつ)筋の通らないことを言わない
不慳貪(ふけんどん)欲深いことをしない
不瞋恚(ふしんに)耐え忍んで起こらない
不邪見(ふじゃけん)まちがった考え方をしない

80歳過ぎれば難しくないかも...

お寺の裏、八坂霊園は最近整備したようで、なだらかに広がる斜面に数え切れない墓石がきれいに並んでいる。振り向くと松山市内が一望できる。

48番清滝山 安養院 西林寺さいりんじ真言宗豊山派(十一面観世音菩薩)
愛媛県松山市高井町1007
到着時刻: 9:46
走行距離: 1,359km
出発時刻: 10:14

この頃、一段と雨が強くなってくる。

山門、境内
本堂、大師堂
49番西林山 三蔵院 浄土寺じょうどじ真言宗豊山派( 釈迦如来)
愛媛県松山市鷹子町1198
到着時刻: 10:27
走行距離: 1,362km
出発時刻: 10:58

雨も上がり、暖かくなってきた。そのせいか参拝者が増えた気がする。

山門

今日、4月8日はお釈迦様の誕生日で「花まつり」。境内で甘茶おの接待があり、頂戴した。

本堂、甘茶のお接待
大師堂、納経所前の庭
50番東山 瑠璃光院 繁多寺はんたじ真言宗豊山派(薬師如来)
愛媛県松山市畑寺町32
到着時刻: 11:05
走行距離: 1,364km
出発時刻: 11:32
山門

ここでもお茶の接待があった。参拝客も大勢来ている。

本堂、大師堂

ジョギング姿の女性が写真に写っているが、この人は、区切り打ちながらジョギングで遍路を続けている強者で、今日、結願の予定だと納経所で話していた。

51番熊野山 虚空蔵院 石手寺いしてじ真言宗豊山派(薬師如来)
愛媛県松山市石手二丁目9番21号
到着時刻: 11:41
走行距離: 1,367km
出発時刻: 12:20

広い通りに面した山門から仁王門まで、屋根の付いた石畳の参道が50mほど続いている。その両側に点々とお店が並んでいる。

境内に入るとまず人の多さに驚く。それも、参拝者より普段着の地元の人が多い。今日は花まつりで特別なんだろう。境内にテントが張られ、その中で白いエプロンをつけたご婦人達が甘茶の用意をしたり立ち寄った人の相手をしたりしている。

せっかくなので、お釈迦さまに甘茶をかけてお参りし、お茶を頂いた。

山門(国宝)、花御堂(花まつり)

花まつり灌仏会かんぶつえ
4月8日にお釈迦様の誕生をお祝いするお寺の行事。花で飾った小さなお堂(花御堂はなみどう)に甘茶で満たした桶を置き、その中に右手を上に、左手を下に向けた姿の誕生仏を安置し、柄杓で甘茶を頭からかけてお祝いする。

建物の多くは長い年月を経て黒ずみ、一層重厚な雰囲気を醸し出している。境内のいたるところで線香の匂いがするが、まさかその煙のせいではあるまい。石手寺には国宝や県の重要文化財がたくさんある。

本堂、大師堂

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12:30道後公園・道後温泉

道後温泉に寄る。前から来てみたいと思っていた念願が一つ叶った。

道後公園横のパーキングに駐車。ちょうど桜まつりが行われていて、園内を散歩したりシートを敷いて子供といっしょに食事したりして満開の桜を楽しんでいる。もう少し天気が良ければ申し分ないと思った。

道後公園、坊ちゃん電車

坊っちゃん列車が坊ちゃん広場から発車する。機関車トーマスのモデルになった機関車だ。人力車を引く真黒な兄さんに道を尋ねた時に話してくれた。

道後温泉本館(国の重要文化財)

道後温泉は『日本書紀』や『万葉集』にも登場するほど古くから知られ、有馬温泉、南紀白浜温泉とともに日本三古湯の一つに数えられる由緒ある温泉だ。源泉は現在19あるが、地下に埋設されたパイプで4か所の分湯場へ集められた後、道後温泉本館やホテルなどに配られる。

道後温泉本館の建物は、それまであった建物が老朽化して1894年(明治27年)に新しく建て替えられた。夏目漱石はその翌年に松山へ英語教師として赴任してきており、よく訪れれたという。市営の共同浴場でありながら1994年に国の重要文化財に指定されている。

入口で840円の「神の湯2階」の券を買って入る。廊下は狭く、ひっきりなしに往来するため黒光りしている。狭い階段を2階へ上がると55畳の大広間が広がり、荷物を入れる竹籠が端までずらっと並んでいる。

竹籠の前に座ると、係の人が浴衣とお茶、お煎餅を運んできて湯殿の場所などを説明する。坊ちゃん団子を追加して一息入れる。

小説「坊ちゃん」に登場する「坊っちゃん湯」には2度入った。泳いでいるところを生徒に見られ、黒板に「湯の中で泳ぐべからず」と書かれてからかわれたという小説にちなんで「坊っちゃん泳ぐべからず」と書いた札が掛けられている。小説では胸の深さまであったが、今は座って浸かれる程度の深さ。

1時間40分の休憩でリフレッシュして、出発。

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15:00コンビニで尋ねると、近くにコインランドリー(「マッピー」松山市内浜町)があると聞き、1週間ため込んだ衣類を洗濯しに寄った。

乾燥を待つ間に今日の予定を見てみたら、あと2寺お参りが終わると晩のうちに38km先に進めることが分かり、乾燥が終わるのを待って大急ぎで洗濯物をたたみ、次の札所に向かう。

52番龍雲山 護持院 太山寺たいさんじ真言宗智山派(十一面観世音菩薩)
愛媛県松山市太山寺町1730
到着時刻: 16:25
走行距離: 1,381km
出発時刻: 16:47

太山寺に到着したが、もう時間の余裕はないので半分小走りで坂道を登り始めた。これが結構きつい坂で、たちまち息が上がってしまった。こんな調子で300mほどを登りきったが、着いた頃には思うように足が上がらくなっていた。

仁王門
本堂(国宝)、大師堂

お参りを済ませ、御朱印を頂き、よそ見しないですぐ山を下りた。

53番須賀山 正智院 円明寺えんみょうじ真言宗智山派(阿弥陀如来)
愛媛県松山市和気町1-182
到着時刻: 16:54
走行距離: 1,383km
出発時刻: 17:10

前の太山寺と同じような坂道が有りはしないかと心配しながら車を走らせたが、幸い、お寺の前に駐車場があった。5分前にお寺に入ることができた。

山門

まだ10人ぐらい参拝者がいたので、先にお参りを済ますことにした。

本堂、大師堂

納経所に入ったのは5分過ぎだったが何の問題もなく、気持ちよく御朱印を頂くことができた。

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18:15明日の札所、延命寺のある今治市に入り、スマホで宿を探す。電話で宿泊できるか聞くと「空いています。夕食は食べますか?」と言う。今から用意できるかと意外に思ったが、夕食付でお願いした。

本日の宿泊
ビジネスホテル つよし (今治市大西町)
チェックイン料金(2食付)走行距離
18:306,500円1,423km

ビジネスホテルと名乗ってはいるが、部屋は一応洋間だが昭和の時代の学生寮といった風だ。

玄関で、奥からきた女将さんが私のことを九州から来る予定の一家の者と思ったらしく、そうではないと分かったら今度はその話を話を始めた。なんでも途中で道を間違えたらしく、少し遅れるとホテルに電話してきたそうだ。道を説明したが分かってくれたかどうか心配していた。

食事は食堂で食べた。長机を寄せて並べたテーブルの上に、おかずや漬物をのせた銘々盆が人数分用意されていた。ご飯や味噌汁は客が自ら装う。料理はありふれた家庭料理。すでに数人の客が食事を始めていた。彼らはもう何日も滞在しているようで、女将さんと立ち入った話をしている。九州のお客はまだ着いていない。女将さんは時計を見ながら、食事をしている客とまたその話を始めているる。

お風呂に入ろうと食堂の前を通ると、女将さんが出てきてさっき着いたと教えてくれた。

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