遍路の準備

平成29年3月

遍路初心者である。 お遍路って? 自分で行くと決めたものの何をどうするか、何が要るのかまったくわからない。ということで定番のネット調べ。が、出るは出るは ...
さすがに長い歴史があるだけに色々なお約束や異なる解釈。一つ調べたらまた一つと、宗教に馴染みの無い私にはキリがない。取りあえず基本なものだけ下にまとめたが、真偽の程は定かではない。

遍路用品

今回、遍路用に揃えたものは下のとおり。いずれも一番札所霊山寺で揃えられるというし、道中でも手に入るそうだ。ただ、私はあらかじめ「納め札」に氏名・願意などを記入しておきたかったし、読経の練習もしておきたかったので先にネットで購入した。

購入したもの
品 名用 途参考価格
数珠(念珠)108珠の本連数珠(自分の宗派のものでもよい)4,000
経本読経の際に両手で持って唱える300
輪袈裟わげさお遍路さんのネクタイ。紐で結んだものは半袈裟。どちらも袈裟の略式1,280
白衣はくえ(長袖)お遍路さんの正装。昔は死装束を兼ねたとか2,300
納め札(白 200枚)お遍路さんの名刺。本堂、大師堂参拝時に納める100
納経帳納経した証として黒書・ご朱印をいただく帳面1,800
御影帳おみえちょうお寺の御本尊が描かれた御影札(記帳時に頂ける)を収納するケース880
ロウソク15分タイプ、200本入(2×88)520
線香530本(3×2×88)520
線香・ロウソクケース線香やロウソクをまとめて収納するケース390
山谷さんや参拝用具等を入れて運ぶ2,100
ターボ・ライターロウソク、お線香用。110
ポケット・レインコート使い捨てタイプ250
合計14,550

・   この他、お賽銭用と納経料用のコインを用意。

また、前回の旅行の反省を踏まえ、今回、初めてスマホを携帯する。

車を使うのでこれぐらいあればと思うが、本格的に歩いて回ろうとするならば用意するものもずいぶん違ってくる。

歩き遍路の場合(参考)
品 名用 途参考価格
金剛杖お大師様の象徴であり、心身ともに支えとなる2,000
遍路用 菅笠強い日差しや雨風から守る。歩き遍路には必需2,400
札ばさみ納め札を入れるくケース(袋や板のものも)100
四国遍路ひとり歩き同行二人(解説編)歩き遍路の基礎知識や作法、持ち物、歩き方に関するノウハウなどを解説1,000
四国遍路ひとり歩き同行二人(地図編)地図のほか宿泊施設の一覧表が載っている。歩行遍路用、車遍路用、歩行・車両用の三種類ある2,500
コンパス(方位磁石)方向を見失ったときに見る1,000
その他お薬・救急セット,遍路用白ズボン,脚半,ポンチョ(雨具),持鈴など

歩き遍路では、荷物を少なくして軽くする必要がある。雨対策や靴の選定も重要だ。その上、野宿まで考えるなら相当つらいものになることを覚悟しなければならない。

法具の取り扱い

輪袈裟、金剛杖、菅笠、数珠は神聖なもので、丁寧に取り扱う。食事の際は取り外し、机の上か上座に置き、直接下には置かない。トイレなど不浄な所には持ち込まない。

金剛杖はお大師様の象徴。宿に入ったらまず汚れを落とし、上座、床の間に立てかけるか置く。また、今もお大師様が橋の下で休まれていると思われ、失礼にならないよう橋の上では杖を突かない。

参拝の作法

正式な作法はだいたい以下のようだ。遍路初心者としては、まあ、これぐらい知っておけばよいだろう。実際にはもっと簡略に済ませてしまうかもしれないが、人の迷惑にならない程度のマナーだけは守るつもりだ。

  1. 山門・仁王門
    山門をくぐる前に、本堂に向かって合掌、一礼。この際に帽子は脱ぐが、菅笠は着用したままでもよい。

・   山門をくぐらずに境内へ入ってしまった時は、一たん山門まで戻って入り直す

・     境内では左側通行、走らない

・     写真は納経を終えてから

  1. 手洗場(手水鉢・水屋)で身を清める
    柄杓で水をすくい、左手→右手→口(清潔な水の場合、左手で水を受けて)→左手→柄杓の手元、の順に洗い清める。
  2. 身支度を整える
    輪袈裟を着装し、数珠を取り出す。
  3. 鐘楼堂で鐘をつく
    鐘を撞いてよいか確認し、ゆっくりと静かに一(ニ)回突く。鐘をつくのは、「これから参拝させていただきます」という挨拶。帰りは、「戻り鐘」といって失礼にあたり、縁起もよくなから撞かない。

本堂にて奉納 (これと同様のことを、後の大師堂でも行なう)

  1. 燈明(ロウソク)を1本献灯
    ロウソクの火は仏様の「知恵」を意味し、火を灯すことによって仏様の知恵で人を導き、周りを明るく照らすと言われる。ロウソクを立てる際は燭台の奥のほうから立てるのがマナー。種火がなければ持参したライターで火を点ける。他人のロウソクのもらい火はその人の "業" を貰うといわれ、忌み嫌われる。
  2. お線香を 3本献香
    香で仏様をお接待する。ロウソクと同様、香炉の奥の方から 3本まとめて立てる。3本は「身密」「口密」「意密」の三密(仏の体と心、言葉を使っての行為は不思議である、の意)から由来。他人のロウソクの火をもらってはならない。
  3. 納め札を本堂の前に置かれた納札箱に納める。(写経を持参したら写経用の箱に収める。)
  4. 鰐口があれば静かに鳴らす

・   このあたりの順序は、納札箱などの配置が札所によって異なるので臨機応変

・   帽子は取っておく

  1. お賽銭を静かに入れる
    5円~10円でよい。お賽銭を入れたら、次の人の邪魔にならないように脇に寄って読経の準備にかかる。
  2. 合掌礼拝らいはい
    数珠を懸けて合掌(三礼)し、住所、氏名、年齢を伝え、「うやうやしく 御仏を礼拝し たてまつる」と心の中で唱える。

    数珠は真言宗の108珠のものを用いたい。掛け方は、輪に両手中指を通し、2つの"親玉" がそれぞれ中指のところにくるように位置を合わせる。一度張り、そのまま珠を挟むように手を合わせ、3度擦り合せる。読経の際は左腕に通しておく。

  3. 読経(納経)
    経本(仏前勤行次第)を両手で持ち、経を読み上げ唱える。自分の宗旨のものでもいいらしいが、せっかくだから、ここは真言宗の経を唱えたい。

    納経は、お寺にお経を納めることによって巡拝者の願意をご本尊に伝える大切な宗教儀式。読経のほか、経文を書き写した「写経」を納める方法もある。
  4. 合掌礼拝
    最後に合掌して願意を祈願し、お礼を述べて終わる。

大師堂にて奉納

  1. 本堂と同様、燈明、線香、納め札、お賽銭を奉納する。
  2. 同・読経勤行
    本堂のときと同様、合掌礼拝し、「仏前勤行次第」に沿って読経。
    ただし、大師堂ではお大師さまが本尊になるので「9.札所本尊御真言」のところを省略します。

    最後に、合掌して願意を祈願し、御礼を述べて終わる。

納経所で記帳

  1. 納経所に行って納経帳を差し出す。納経の証として御朱印、御墨書きを頂き、いっしょに御影札みえいふだを受け取る。

・   納経料(協定料金):納経帳= 300円 ,白衣= 200円 ,納経軸= 500円

・   御影は通常、白黒(無料)。カラーは別途200円。白衣の場合は頂けない。

・   納経の時間:7:00~17:00
(62番:昼休み 12:00~13:00 ,76番:~16:45)

  1. 退出
    山門を出て、本堂に向かって合掌一礼。

仏前勤行次第ぶつぜんごんぎょうしだい

下は真言宗の基本的なお経の順序です。なお、9.札所本尊御真言は、参拝するお寺の御本尊の真言を読み上げますから、札所が替われば真言も入れ替わり、また大師堂の前では省略します。


仏前勤行次第
繰返し備 考
 1.開経偈(かいきょうげ)是非
 2.懺悔文(さんげのもん)
 3.三帰(さんき)3返
 4.三竟(さんきょう)3返
 5.十善戒(じゅうぜんかい)3返
 6.発菩提真言(ほつぼだいしんごん)3返
 7.三摩耶戒真言(さんまやかいしんごん)3返
 8.般若心経(はんにゃしんぎょう)是非
 9.(札所本尊御真言)3返参拝している札所の御本尊のご真言
10.光明真言(こうみょうしんごん)3返是非
11.弘法大師御宝号(ごほうごう)3返是非 "南無大師遍照金剛"
12.回向文(えこうもん)是非 口調体

※.   本尊御真言は大師堂前では唱えない

時間の都合で上の幾つかのお経を省く場合であっても開経偈、般若心経、札所本尊の御真言、光明真言、弘法大師御宝号、回向文は唱えたい。

お寺さんが仏前勤行次第をお勤めする模様はこちらで見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=wYrhVDk8fig

御本尊

御本尊札 所
~30番31番~60番61番~
釈迦如来1・3・94973
阿弥陀如来2・7・3037・47・53・5764・68・78
大日如来4・2842・6061・72
薬師如来6・11・15・17・18・22・23・2633・34・35・37・39・40・46・50・51・5967・74・75・76・77・88
大通智勝如来55
文殊菩薩31
地蔵菩薩5・19・20・2537・56
弥勒菩薩14
聖観世音菩薩3769・83・85・87
十一面観世音菩薩13・2732・41・44・48・5262・65・79・86
千手観世音菩薩8・10・16・2938・43・5866・71・80・81・82・84
馬頭観世音菩薩70
虚空蔵菩薩12・21・24
不動明王36・37・45・54
毘沙門天63

遍路用語

お遍路には私たちが普段使わない独特の用語があります。

・   所定の用紙に住所・氏名・年齢・日付・願意を記入しておく。願意は、ex.心願成就,家内安全,夫婦和合,開運厄除,心身堅固,・・・ のように四文字で表す。スペースがなければ裏面に書く。

・   何色かあるが、初心者は白色のものを使う。

納め札が盗られ、悪用されるトラブルがあったそうです。あまり詳しく書かない方が安全です。

その他

ルート

基本的には 1番札所から順に回る予定だが、途中、11番から12番への道は車では危ないらしいので、下のように一部、逆打ちする。

11番→17番→16番→15番→14番→13番→12番→18番→

工程見積もり
出発地目的地距離時間料金
名古屋1番札所霊山寺310km11時間1,600円
霊山寺88番札所大窪寺1,310km98時間12,600円
大窪寺高野山奥の院270km8時間5,450円
高野山名古屋220km6時間2,250円
合計2,110km123時間21,900円

注.  距離は寄り道なし。時間は移動(休憩を含む)と参拝のみ。金額は有料道路・ロープウェイ・駐車料

高野山に参らない場合
出発地目的地距離時間料金
大窪寺名古屋360km9時間8,000円
(差)-130km-5時間+300円

洗濯

コインランドリーを利用する予定。14日間程度のことだから、7日分まとめて1回で済ませる。7日後は高知県と愛媛県の境あたり、その付近には3店舗ある。

四国の気候( 4月)
平均気温降水量
高松14℃(9℃~19℃)75mm
高知16℃(11℃~22℃)240mm

高松に比べて高知の降水量は3倍以上だが、雨天の日数はほとんど変わらない。降り出せば、高松はシトシトだが高知ではザーっと勢いよく降る。

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