若い頃、「旅行」といえばどこか遠いところへ行って風景を眺めるぐらいのこととしか考えていなかった。だから、行った感想といえばお寺が多かったとか観光客が大勢いたとかいうようにまるで子供。行くだけで満足していた。
それが最近、NHKの「新日本風土記」などを見るようになって少し考えが変わってきた。
たとえば、「新日本風土記」は日本の各地の町を一つずつ取り上げて、その町の歴史や風習などを美しい映像と語りで紹介してくれる。こういう番組を見ていると、どの町にもそれぞれの歴史があり、そこに暮らしている人達が過去のそうした出来事を大事に長く語り継いできて、今その町の文化になっていることがよく分る。
歴史を大事にすることがとても素晴らしいことと思えるようになり、今は、見ている風景にどんな歴史あったのかと興味を持ちながら見られるようになった。
私の旅行は車を使う。
それは、車の運転が好きなこともあるが、あれこれ面倒な計画を立てることなく出かけられるし、気ままに行動できるのが何よりだと思うからだ。どこそこを何日ぐらいで回るという程度の大まかな計画で出かけ、後は、その場の状況や気分で動く。ハプニングも歓迎だ。
宿泊の心配はあるが、無ければ車のなかで休めばよい。宿泊先が決まらない時は不安になるが、それはそれで妙に生きていることを実感させてくれて面白い。