小さな旅

ビーナスライン(長野県)

2021年10月28日(木曜日)

 もう25年ほど前になる。夏の暑い盛り、まだ小さな子供たちを連れて蓼科高原にあった組合のバンガローに行き、1泊したことがあった。バンガローでのことはほとんど覚えていないが、翌朝、そこから高原を走るビーナスラインに入り、白樺湖に寄った後、稜線に向かって一気に駆け上がり、見晴台から眺めた景色がとても感動的だった。空は青く、向かいの山肌の緑色とのコントラストが澄んだ空気の中で一段と際立ち、一瞬息をのむような、景色の中に吸い込まれるような間隔を覚えた。

あの感動をもう一度... という訳でルートを調べ、天気予報を調べ、この日にとばかりに出かけました。

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6:006時ちょうどにスタート。ナビは前日にセットしてある。目的地は取り敢えずビーナスラインの始点になっている茅野市にした。10時頃までに着けたら上出来。

諏訪湖(諏訪湖サービスエリア)

9:45高速の出口である諏訪I.Cに近づくと、下の方に諏訪湖の湖面ががちらちら見えてきた。もうすぐ湖を通り過ぎようという辺りに諏訪湖サービスエリアがある。

諏訪湖

雲も無く、風もなく、天候はすこぶる良好。ややもやっている感はあるが...

10:00蕎麦街道
茅野市の「ビーナスライン入口」の標識を予定通り、10時過ぎに通貨。

街並みを少し外れた辺りからお蕎麦屋さんが目立つようになった。「蕎麦街道」の看板もあったような気がした。信州そばでおいしいと評判のところはいくつもあるが、この辺もその一つ。

ノボリがはためいているからもうやっているか、とちょっと期待して一軒の蕎麦屋(長寿更科)を覗いてみた。戸を開けると掃除していたおばさんが手を休め、「ごめんなさい、まだやってないんです」と言う。

その後も何軒か通り過ぎたが、その度に11時から営業となっていた。もうすぐ山に入るから、そうなるとお店は期待できないだろう。まあ、しょうがないか...

蓼科湖

10:35紅葉が始まった美しい木立を抜け時、視界が広がって少し賑やかな風景が見えた。

蓼科湖

風がないから湖面には鏡のように風景が映り込んでいる。

土手の草むらにヤギの親子が長いひもで繋がれていた。草を食べているが、人が近づいても気にする様子なく没頭している。まだ小さな子ヤギは、紐につながれず、親の周りを飛び跳ねていた。

北八ヶ岳ロープウエイ

11:00木立の中、山道を登っていると右手に「北八ヶ岳ロープウエイ」の看板が見えた。八ヶ岳は予定に無かったが、上に登れば視界もいいかな思い、寄ってみた。

ロープウエイ山麓駅

駐車場は随分広い。登山する人も利用するのだろう。

山麓駅は標高1,771mの高さにあり、2,237mの山頂駅まで高低差466mを約7分で運んでくれる。ゴンドラは20分間隔で発車し、料金は\1,200(往復\2,100)になっている。

山頂駅

少し雪が残っている。

しかし思ったほど寒くはない。とにかく、雲一つなく、風もなく、これ以上の天気はないから帰る頃には汗ばむほどだった。

山頂駅と言うけれど、実際は三方を山に囲まれた谷のような所にあって眺望は限られる。山頂の散策は、駅から遊歩道が付けられていて、30~40分で「坪庭」と呼んでいる付近の自然を楽しむことができる。遊歩道から外れて山に向かう場合は登山条例に従って登山計画書の提出等が必要になる。

遊歩道(坪庭)

八ヶ岳はそういう山があるのではなく、諏訪湖の東に南北約25Kmにわたって3,000級の山々が連なる連峰の名前である。夏沢峠を境にして北八ヶ岳、南八ヶ岳と呼ぶこともある。最高峰は南八ヶ岳の赤岳で2,899m。

左:南八ヶ岳連峰、右:中央アルプス

道路脇でトラックを停めて松茸を売っていた。松茸ご飯を食べようかと3,000分買う。少しおまけに足してくれた。

女神湖~白樺湖

12:40女神湖
女神湖とは、ロマンスを感じさせられる名前であるが、実は赤沼の上に人工的に造られた農業用のため池で正式な名前は赤沼溜池だと...

女神湖(女神湖を背にして立つ女神像)

右手に建物が見えるほか何もなく、名前とは裏腹になにか寒々しい感じがする湖だった。

13:00白樺湖
女神湖から10分ほど坂道を下っていくと華やかな建物の一群が見えてくる。その先に白樺湖が広がり、湖面をキラキラ輝かせて自分の存在をしっかり主張している。

白樺湖

白樺湖もまた女神湖と同様、湿原だったこの地を農業用のため池として戦後、人工的に造られた湖(蓼科大池)だ。当時、湖の中に白樺の木が立ち枯れて残ったことから自然にこう呼ばれるようになったという。ただ女神湖と違い、農業が盛んになった頃から付近で乗馬や貸しボートなどが流行りだし、1950年代には白樺湖がスケート場として、その10年後にはスキー場も完成し、ホテル等も充実して一大観光地となった。

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白樺湖遠景、スキー場

ビーナスラインは白樺湖を過ぎると車山を上る急な坂道になり、これを駆け上がると見晴らしが一気に広がる。今までと違って木立が少ない山の頂き近くを走る道が続く。標高は1,600mから1,700m、高い所では1,800mにもなる。

霧ヶ峰・富士見台

13:20いよいよ、目的の場所に...

富士見台の少し手前の駐車場から

う~ん... 少し霞んですっきりしない。

さらに進んで、富士見台から

ここは以前ここから眺めた場所。はっきり言ってこの眺めは違う! こんなものではなかった。

寄り道して遅れてしまったか? 季節はあきらかに遅い。前回はまだ近くの山肌が鮮やかな緑色で、空の青、遠くの山肌の青と緑のコントラストが素晴らしかった。

富士山

案内板を見ると富士山がある。その方向を目を凝らして見てみると、たしかに富士山がある。
でも、今日は探して見ないと分からない。それほど霞んでいる。

(写真は少し調整してある)


西の方を見ると雲のかたまりが3つ、4つ山を覆うように迫ってきている。
美ヶ原高原を目指して急ごう...

13:35霧ヶ峰ビーナスライン無料駐車場
富士見台から4kmほどでなだらかに広がった丘の上に造られた大きな駐車場に行き着く。100m四方はあるかと思われる。駐車場の奥を縁取るように売店がいくつか並んでいる。木曜日であるから駐車場にはだいぶ空きがある。乗用車より2輪のほうが多い。若者たちのツーリングのグループがひと休みしているのだろう。時々、大きな声が聞こえ、活気を感じる。

おいしい蕎麦を食べるつもりだったから、ここでは五平餅を1つ食べた。朝、出掛けにカップ麺を食べたものの、茅野では蕎麦を食べそこね、久々の食事となった。

道はここで上諏訪、下諏訪、そして遠く美ヶ原へと分岐する。美ヶ原高原へ向かって出発。

三峰茶屋大展望台

14:15霧ヶ峰駐車場から美ヶ原方面に折れてからは、すれ違う車の数がガクンと減り、見通しがきかない道が続き、民家もなく、寂しくなりかけたそんな時に三峰茶屋大展望台が見えてきた。

広くはないが、道から直角に駐車場が伸びて、そこに意外や車が5,6台駐車していた。

建物の向こう側に少し盛り上がった丘があり、何人か上って周りを見回している。

三峰茶屋、展望台からの眺望

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三峰茶屋を出て、走りながら行く手の空を見ると雲が厚くなっている。そういえば、先ほどからフロントガラスに水滴が1つ2つつきだしている。

この先、天気はもっと悪くなってくるだろう。もう、この辺でやめようかと思い、車を停めて自宅へのルートを検索してみた。今来た道を戻り、上諏訪から中央道に入るルートを示している。

諏訪大社 下社秋宮

15:35諏訪の町に入ろうかという辺りで「諏訪大社」の標識を目にし、寄ってみようと思い、ハンドルを切った。

官幣大社。信濃国一宮にして全国25,000社ある諏訪神社の総本社。諏訪湖をはさみ、北に下社の秋宮と春宮、南東に上社の本宮と前宮の二社四宮が鎮座する。創建は古く、日本で最も古い神社の一つとも言われる。主祭神は両社とも建御名方神たけみなかたのかみ八坂刀売神やさかとめのかみの二神をお祀りしている。
4宮とも社殿の四隅に 御柱 おんばしらと呼ばれるもみの大木が立てられ、お宮を守っている(諸説あり)。御柱は7年ごとに山奥で切り倒されたものを人力だけで各宮まで運ぶ御柱祭という勇壮な祭りによって新しく立て直される。

下社西鳥居、下社秋宮神楽殿(国指定重要文化財)
下社秋宮幣拝殿(国指定重要文化財)

ほかの宮も回ってみたいところだが、時間もないのでまたこの次の機会にし、帰ることにする。

一つやり残したことは、蕎麦を食べること。鳥居横の地図を見て、すぐ近くの蕎麦屋まで歩いて行ったがなんと休業(廃業かも...)。蕎麦屋は時間が限られるから難しい。帰りのI.Cまでに何とか見つけようと頑張ったが、結局、見つけることができなかった。

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高速道のS.Aで盛り蕎麦を食べた。ただ、思いのほか味がよく、麺も汁もおいしく頂けた。高遠産の蕎麦を土産に買って帰る。

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19:50無事帰着。


費用ほか
飲食代1,100円
有料道路代11,470円
ガソリン代(おおよそ)7,000円
ロープウェイ代2,100円
小遣い400円
その他(日用品、みやげ、賽銭等)4,150円
26,220円
走行距離584..6km
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